
WordPress(ワードプレス)って何?
そこの記事では、このような疑問にお答えします。
- WordPressの概要
- WordPressサイトの動きの特徴
- コア・テーマ・プラグイン
私はフリーランスWebデザイナーとして、WordPress(ワードプレス)を用いてサイトを納品しています。
そのため、私の発信では「WordPress」に関する内容が多くなっていますが、そもそもWordPressとはどのようなツールなのでしょうか?
この記事では、これからWeb制作を学びたいと考えている方に向けて、WordPressの特徴や仕組みについて分かりやすく解説していきます。



医療事務からいきなりWeb制作フリーランスになった私が解説します!
WordPress構造を理解する必要性



難しい話が苦手なんだけど、WordPressの仕組みまで理解する必要はあるの?
使えればいいだけなんだけど…。



仕事としてWordPressを使いたいなら、基本的な仕組みは学ぶ必要があります。
たしかに、個人のブログを趣味で楽しむだけなら、「投稿の仕方」や「テーマの設定方法」だけ分かっていれば十分かも知れません。
でも、仕事として誰かのWebサイトを作る立場になると、もう少し深い理解が必要です。
なぜなら、クライアントからの要望に対応したり、ちょっとした不具合を直したりする場面では、「なぜそうなっているのか?」を理解していることがとても大事だからです。
WordPressの仕組みを理解しておくと、
- カスタマイズの幅が広がる
- トラブル対応がスムーズになる
- サーバーやドメインを触るときに困らない
というメリットがあります。



ただ「使える」だけじゃなく、仕組みを理解していることで、プロとして一歩踏み出せるようになります。
WordPressとは?
まずはじめに、WordPressの基礎知識について学びましょう。ここでは、WordPressがどんなものなのか、基本的な概要を紹介します。
WordPressの概要
WordPressは「無料で使えるホームページ作成ソフト」で、世界中でいちばん使われてるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。
CMSは、簡単に言うと、「ウェブサイトの内容を管理するためのシステム」です。
具体的には、ウェブサイトに載せる文章や画像、動画などのコンテンツを、誰でも簡単に追加・編集・削除できるツールのことを指します。
CMSであるWordPressを使えば、ブログやお知らせ、写真、商品紹介など、パソコンの専門知識がなくても、画面を見ながら操作するだけで、簡単に自分のホームページを作ることができます。
また、Web制作を仕事にしたい人にとっては、WordPressはクライアントのホームページを素早く、そして柔軟に作成できるツールです。
特別なプログラミングの知識がなくても、直感的に操作できるので、短時間でクオリティの高いサイトの納品が可能です。
WordPressは多くのカスタマイズが可能なので、クライアントの要望にぴったり合った機能を追加することも可能です。



とっても便利なんだね。
WordPressのシェア
前回の記事でも触れた部分ですが、WordPressはその使いやすさと柔軟性から世界中の多くのユーザーに支持されています。
2025年5月時点のW3Techsのデータでは、WordPressは全世界のWebサイトの約43.4%で使用されています 。
Web上のすべてのサイトのうち40%以上がWordPressで作られています。
世界のCMS市場においてもWordPressが圧倒的に支持されており、CMS全体の約60%以上を占めています
そして、日本国内においてもWordPressは最も使用されているCMSで、国内のCMSシェア率も80%以上と言われています。


つまり、CMS(ノーコードツールなど)を使用したほとんどのサイトが「WordPress」だということです。



使っている人が多いので、「WordPress指定」の仕事も多いです。
オープンソース
前回の記事でもお話しましたが、WordPressはオープンソースのソフトウェアです。
オープンソースとは、ソフトウェアのソースコード(プログラムの設計図)が公開されており、誰でも無料で利用、改良、再配布できる仕組みのことを指します。
このオープンソースの特徴は、ソフトウェアが無償で提供されているだけでなく、誰でもコードにアクセスして自分のニーズに合わせてカスタマイズできる点です。
例えば、特定の機能が必要な場合は、自分で追加したり、開発者に依頼してカスタマイズしたりすることが可能で、こうした自由度の高さが、WordPressが世界中で広く使われる理由の一つとなっています。
さらに、オープンソースソフトウェアには、世界中の開発者やユーザーが協力して改善を重ねていくというメリットもあります。
セキュリティ上の問題が発覚すると、すぐに修正が加えられることが多く、最新の状態を保ちながら使用できるため、安心して利用できます。
つまり、WordPressは単なるホームページ作成ツールにとどまらず、多くの人々によって支えられ、進化し続けているオープンソースのソフトウェアということです。
WordPressの動き方
次に、WordPressの仕組みについて、図を用いながら解説します。
WordPressはPHP(ピーエイチピー)というプログラミング言語で構築されており、データベースとしてMySQL(マイエスキューエル)を使用します。



うっ…難しすぎて拒否反応が出そう!



WordPressサイトが表示される動きを“絵”でイメージできれば、今は大丈夫です。
例えば、WordPressでブログ記事を投稿したとします。
その投稿内容(文・画像など)は、MySQLというデータベースに保存されます。データベースとは簡単に言うと、情報を保存しておく「デジタルの箱」です。
そしてサイトを見る人がそのページを開くたびに、PHPがその保存されたデータを呼び出し、「Webページ」という形に組み立てて表示してくれるのです。
項目 | 概要 |
---|---|
PHP | WordPress内で動いているプログラミング言語 |
データベース | 情報を保存する「デジタルの箱」 |
図にするとこんな感じです。


WordPressサイトのあるページを「見たい人」が、それを見れるまでに「サイト内でどんな動きをするのか」を、
①リクエスト
②取得
③出力
④生成
⑤レスポンス
という5つの工程で説明します。
WordPressサイトの見たいページをクリックします。
WordPressが要求されたページを構成するためのデータ(文章や画像)をデータベース(MySQL)に取りにいきます。
データベースが要求されたデータを引っ張り出してWordPressに渡します。
データベースからもらったデータを使って、リクエストされたページを作ります。
該当ページを見せてあげます。



流れで見るとわかりやすいね!
WordPressの仕組み(コア・テーマ・プラグイン)
次に、WordPress自体の仕組みについて解説します。
このあたりは、実際にWordPressを使いながら自然と覚えていく部分ではありますが、事前にざっくりと全体像を把握しておきましょう。あとからの理解がスムーズになります。
まず、WordPressは、
①コア
②テーマ
③プラグイン
という3つの要素から成り立っています。


①コア
コア(Core)とは、WordPressの「心臓部」にあたる部分です。



コア=「WordPressというソフト本体」のことです。
コアには、WordPressが動くために必要な基本機能が詰まっています。
例えば、記事を投稿したり、コメントを管理したりするための機能がここに含まれます。
WordPressのコアは定期的に更新されており、機能の追加やセキュリティの強化が行われています。
この更新をしっかり行うことで、サイトが安全に、そして快適に動くようになります。
②テーマ
テーマ(Theme)は、WordPressサイトの「見た目」を決めるものです。
テーマを選ぶことで、あなたのWebサイトがどんなデザインになるかがだいたい決まります。
例えば、作りたいサイトの雰囲気に適したテーマを選ぶことで、ブログ形式のレイアウトにしたり、企業のホームページ風にしたりすることができます。
テーマにはデザインテンプレートやカスタマイズオプションが含まれているので、自分のニーズに合ったテーマを選ぶことで、コードを書かなくても理想的なサイトを作ることが可能です。



簡単に言うと、「テーマ=着せ替え」です。
テーマは、無料・有料ともにたくさんのものがあり、その数1万以上と言われています。



このブログもテーマを使っているの?



はい、テーマは必ず使います。
当サイトはSWELL



あ、やっぱりお金かかるんだ…。



練習は無料のテーマで十分です!
無料のテーマでも性能が良いものはたくさんあります。
「既存テーマ」or「オリジナルテーマ」?
また、一つだけ覚えておいてほしいことがあります。
それは「テーマ」という言葉が、「既存テーマ」を指すか、「オリジナルテーマ」を指すか、を注意しないといけない場合あるということです。


先ほど、「テーマは必ず使う」と言いましたが、プログラマーが作ってくれた“完成済みのテーマ”を選ぶだけではなく、実は自分で1から作ることもできます。
自分で作るテーマを「オリジナルテーマ」と呼びます。
しかし、自分で作る場合はプログラミングの知識が必要で、上級者向けなため、このブログでは扱いません。
一方、ノーコード(ローコード)制作は誰かが作ってくれたテーマを基にサイトを制作していくので、自ずと「既存テーマ」を扱っていくことになります。(こちらの方法を当ブログでは扱っています。)
よって、このブログ内では区別する必要がないので、「テーマ=既存テーマ」を指しています。
テーマ | 概要 |
---|---|
オリジナルテーマ | プログラミングを用いて1から作るテーマ。 |
既存テーマ | 既にあるテーマ。→ノーコードとして扱われる場合はこちら! |
当ブログで学習を進めていただく場合は気にする必要はないですが、もしご自身で情報を得る場合には、「テーマ」という言葉がどちらを指しているか注意してください。
③プラグイン
プラグイン(Plugin)は、WordPressサイトに「新しい機能」を追加するためのものです。
プラグインをインストールすることで、標準機能ではできないことが簡単にできるようになります。
例えば、セキュリティを強化したり、コンタクトフォームを設置したりすることが可能です。
プラグインの種類は数万種類以上あり、目的に合わせて選んでインストールすると、自分だけのオリジナルなサイトを作ることができます。
例をあげると、このようなプラグインがあります。
- セキュリティ対策のプラグイン
- SEO強化のプラグイン
- コンタクトフォームを作るプラグイン
- アニメーションを付けるプラグイン
など。



スマホのアプリみたいだね!



良い例えですね。まさに、そのイメージです!
プラグインは複数追加することができ、無料・有料ともにたくさんあります。
まとめ
WordPressは使いやすく、柔軟性が高いホームページ作成ソフトです。
世界中で幅広く利用されていて、個人ブログから企業の公式サイト、ネットショップまで、あらゆるWebサイトを構築することができます。
コードの知識がなくても、直感的な操作でページを作成できるため、初心者にも扱いやすく、カスタマイズ性の高さからプロの現場でも活用されています。
デザインや機能を自由に選べるテーマやプラグインも豊富で、自分らしいサイトを作りやすいのも魅力のひとつです。
今後もノーコード需要やWebスキルの必要性が高まる中で、WordPressを使えることは大きな強みになります。
副業や在宅ワーク、フリーランスとしてWeb制作の仕事を目指す人は、ぜひ当ブログでサイト制作を学んでくださいね。





最後まで読んでいただきありがとうございました!